10/7のねこさん        文は田島薫

しっぽ踏まれたバット


日曜の午後5時半ごろ家人が玄関前の草のわきでねこさんたちに

ごはんあげてた時、薄暗がりだったこともあって、バットの黒い

しっぽを家人が踏んでしまった。

バットは大急ぎで逃げて、近いうちに取り壊すと宣告されてる向

かいのアパートの自転車置き場の屋根に上がったんで、ごはん持

った家人はあやまりながら、屋根にごはん乗せてから、今度は高

級かりかりを乗せた手の平を伸ばしたら食ってくれた、って。


あいたっ、おばさんがわたいのしっぽをふんずけたー、なんだな

んだ、いてててて、とととと、なにかわたいがおこられるよーな

ことした、つーのか?いやいやそんなおぼえはないねー、じゃ、

またわたいをつかまえてしらないとこへつれてって、外出られな

いよーにしよー、ってのかな、どーゆーことなんだ、さっぱりわ

かんない、あれ、おばさんの手が出て、なんか言ってるねー、な

んだかあやまってるみたいだね〜、そっか、わざとじゃなかった

んだね〜、じゃ、よかったよかった。


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