8/27のねこさん        文は田島薫

ミケの帰宅


きのうの暑さが少しおさまった夕方、家人と近所のスーパーへビールなどを買い

に行った途中の稲荷神社となりの家。われわれの行く手の10メートルばかりなだ

らかな登りになってる道の方からミケがゆっくり歩いて来た。われわれは、お、

ミケが帰って来た、って言って、よ、ってあいさつしたら、ゆっくりわれわれの

わきを通り過ぎてから、にゃ、ってあいさつを返して、その場に寝転んだ。われ

われは、あつかったね〜、とか家人が言いしばらくそれをながめてから、歩きだ

してふり返ると、ねこさんもこっちながめてて、やがて立ち上がりあっち向いて

なにか仕事してるふりをした。


いやいや、やっと少し涼しい感じんなったから、わが家で寝られるかな、つって

帰って来たら、あの2人組が立ってるね〜、めんど〜だけど、ちょっとぐらいな

らなでさせてやってもい〜かな、あの感じのい〜方だけなら、感じわり〜方がな

でよ〜としたら、逃げることにして、こ〜、なんにも気にしてませんよ〜、って

感じで歩いてってみっか。ん〜ん、無事通過、さて、なでるならはやくなでろ、

ばかにゃろ〜、耳の裏あたりがい〜かな、ちょ〜どかい〜から、あり?なでない

で見てるだけだね〜、あり?も〜行っちゃ〜の?なんだ、もっとゆっくりしてっ

てもい〜のに、つってると、こっちふり返ったか、今のはうそうそ、わたいはい

そがし〜んだよね、ほら、この草さんのことをしらべなきゃなんないんで。


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