9/7のねこさん 文は田島薫
寝て待ってるところ 2
先週の土曜の午後、食料の買い出しに自転車でふたりで出かけて、DVD返しに行く家
人とはねこよこちょう入口で別れたら角の家の庭のぞくの忘れて次の角まで行き過ぎ、
思い出して引き返したら、テラス手前の縁台の上に黄とらがひとりで寝ていた。
ちょっちょっ、って舌で合図を何回かしたら、ちょっと耳が動いた気がしたものの、
寝たままのよ〜だったんで、私はまたさっきと同じ方向へ自転車を動かした。
いやいや、めっきり涼しくなって、も〜、この台の上でいくら昼寝しても平気だね〜、
あち〜時は、も〜大変な思いしたもんだったけど、これで、いつためじろーが帰って
来てもすぐわかってい〜ね〜、さいわい、いつもくるあいつも来ないしさいこー、だ
ってあいつがいると、ためじろーがあいつ見て、なんだいなんだい、なかのい〜のい
るんじゃん、って帰っちゃうかもしんないんで、あいつとはわざとあんましなかよく
なりすぎないよ〜に気をつけてんだ。ぼくもなかなか苦労人だね〜(人じゃない、っ
て)。あり?だれかがぼくを呼んだ気がしたけど、ためじろーかな?、いや、ちがう
ね、ためじろーなら、今だったらぼくを見つけてすぐに、あにきー、旅からかえった
よー、つって走ってくるはずだかんな。むにゃむにゃ。