9/14のねこさん        文は田島薫

こまねこ


先先週の土曜の夕方、家人と近所のスーパーへビールや酒やアイスクリームなんかを

買に足しに行く途中の稲荷神社となりの家、狭い庭にはねこさんたちいないな、って

思ってから、行こうとする方向を見ると、狭い玄関の前のみかげ石風の門柱の上にミ

ケのひとりが寝そべってるのと目が合った。お、よ、ってふたりで手上げてあいさつ

したり声かけたりしたんだけど、ミケはいつものようにだまってこっち見てるだけ。

しばらくまったりとながめ合ってから、特におもしろい状況の展開もないよ〜なんで、

なんとなく、われわれは歩き始めてねこさんを行き過ぎて行った。


いやいや、気持ちい〜季節んなったもんだね〜、も〜、どこで寝てみてもい〜感じだ

もんで、きょうはここ上がってみたんだよな、ここも、い〜ね〜、見晴らしけっこ〜

い〜し、ちょっと下がかたいのが気んなるてーば気んなるけど、ちょ〜どかいいとこ

なんかには気持ちい〜とこもあるから、い〜んでないのかな、ここも、って、いろい

ろ考えたり味わったりしてるとこに、あのいつもの2人組がこっち見てるね〜、なん

だ、ってんだ、ばーろー、ここに上がりたいのか?だめだよー、もー、ここはぼくの

場所なんだかんな、ばーろー、おとといこい、ってんだ、きしょーめ、んにゃろー。


戻る