9/24のねこさん 文は田島薫
シックがとととと 2
けっこう涼しくなったきのうの休日の午後、家人と自転車でホームセンターに行く途中の
ねこよこちょう入口角の家。庭をのぞくと、そこの奥さんと主人がせっせと庭の手入れを
していて、テラスにはシックが立ってた。よ、って手を上げたら、こっちを見ながら何か
考えてる模様。われわれはじゃ、って手を上げその場を離れ、1時間半以上経ってから戻
って来ると、まだ夫婦は作業を続けてて、こっちに気がついた奥さんにあいさつしてる間
に、さっきと同じ場所にいたシックはすでにこっちへ向かってとととと小走りして来た。
私は用意しておいたタワシブラシを出してシックの体をブラッシングしたやってたら、寝
転がって腹見せるもんで腹もブラッシングしてやってから、じゃ、って帰る時、シックは
こっち見ながら、何か言いたそうな顔してた。
や〜、きょうはお世話んなってるおばさんもおじさんもなんだか働いてるね〜、ぼくも、
そのそばでのんきに昼寝してるわけにゃいかない、ってわけで、なんかお手伝いしますよ
〜、ねこの手を借りたい時はいつでも言ってくださいよ〜、って言ってるとこなんだけど、
あり?またあの2人組だ、お、ごはんくれんだったけかな、あ、今はだめだな、ここのお
じさんとおばさんが働いてる時には、ど〜しよか、つってるうちに行っちゃったか〜。
しかし、おばさん、ずいぶん長いこと働くもんだね〜、ぼくのごはん忘れてんじゃないの
かね〜、お、またあの2人組が戻って来た。おし、も〜、い〜や、ごはんごはん、くれん
だったよね〜、ってそばくる、ってーと、あり?体こすってくれてんの?そんなのい〜か
ら、ごはん、だっつってるのに、しょ〜がないな〜、ほら、ぼくのぺちゃんこのお腹見て
よ、あり、そこもこすっちゃってくれちゃって、ちゃうちゃう、そ〜じゃない、つーの。
ごはんだ、つってるのに、あり?なにもくんないうちに行っちゃうわけ?おいおい。