8/12のねこさん 文は田島薫
グロッキーキャット
きのうの午後、天気予報は晴れだったのに小雨が降って来たもんで上がるのを待ってから
38度の猛暑になった土曜の午後、家人と自転車で食料の買い出しに出かけた途中のねこよ
こちょう入口角の家の庭のぞくと、やっぱりねこさんだれも来てない。5箇所ぐらいのは
しごの買い出し済ませ戻って来て、いるわきゃないなと思いながらさっきの庭のぞくと、
縁台の下にシックが伸びていた。
おひょひょひょひょ、はふはふはふ、おひょひょひょひょ、はふはふはふ、やれやれやれ、
死ぬかと思ったね〜、体じゅうがあちーとは思いながら歩いてたんだけど、だんだんぼー
っとして来ちゃってさ、ここはどこ?ぼくはだれ?ってなんにもわかんなくなって来たも
んで。これはきっと、涼しいとこすぐ入った方がいいんじゃないか、ってことだけわかっ
たんで、いつも涼しい、って感じてたはずの場所が目に入った気がしたから、すぐに飛び
込んだんだね、でも、思ってたより涼しくなくてさ、だめだ、ほかさがそー、ってちょっ
とまた、頭を外にだしたらさ、あちーのをざぶん、って感じて、いかんってひっこめたと
思ったら自然に体がたおれちゃったんだよな。でも、なんだか、ここも涼しい気がしてき
たね〜、外のあのあちーのにくらべると、ここは天国だね、いや、天国はまずい。