2/12のねこさん 文は田島薫
マットがにんき
先週末、自転車で食料の買い出しに、ずっと通ってたマーケットが閉店したもんで、
駅前のスーパーまで行く途中、ねこよこちょう入口角の家の庭をのぞいたら、テラス
手すりにかかったマットの上にシックはいた。黄とらもいっしょに。
シックは背中丸めて寝そべってる風なんだけど、すぐ後ろに黄とらも背中丸めて座っ
てるもんでちょっと身を動かして体勢を調整しようとするんだけど、後の気配を感じ
て思いとどまる感じで窮屈そう。しばらくすると、何か思いきったように、ごろん、
ってその狭い自分のスペースに横んなった。
きょうはいつものようにこの厚い布の上に上がって、このごろは上がる前に濡れてな
いかよく確かめてからにすんだけど、で、だいじょぶ、ってことで、えいやっ、って
飛び乗って、くつろいでる、てーと、久しぶりにとらあにーが来たんだよな、どこ行
ってたの?って聞くと、ちょっと南の方だ、って、ま〜、あがりなよ、って言おうか
どーしよーか、って思ってるまもなくあにーも、えいやっ、って飛び乗っちゃった。
そーすっと、けっこー、せまいんだよな、下りてくれ、って言うにゃ、ここいらじゃ、
ぼくより先輩のあにーにゃ、言えないことだもんだし、しょーがない、じゃ、ぼくの
方が下りるか、って思ってもここより足下あったかいとこ思いつかないし、つってる
うちに、なんだか、こー、そばにいるあにーもいないよりあったかいよ〜な感じ、あ
にーの方もなんにも言わないとこみると、同じ気分なんだな、じゃ、よいしょ、って
ここでなんとかくつろいじゃうか〜。