11/5のねこさん 文は田島薫
ねこさんトリオ
先週の始めの朝、家人が近所のスーパーへ出かけて帰って来たら、ココ通書いてる私に、
ねこがいたから是非見に行って来るべきだ、って主張するもんで、言われるままサンダル
つっかけて出かけた。
いたのは、家の前の坂上のすぐそば、小さな稲荷神社のとなりにある2軒の家共用アプロ
ーチといった、ちょっと段になった上のそれの端にある花壇のふちの上。手前に中くらい
の白地にうす茶のがこっち向いて寝そべってて、その後ろにグレーっぽいぶちが同じ姿勢
で、そのちょっと離れたところには前列と同じがらのがみんな前列と同じにこっち見てる。
しばらく、お、とか、よ、とか言いながら手上げてみたりした後に、となりの稲荷神社の
小さながけ状のわきを右の方へ巻いて下る坂の方に歩いて行ってからねこさんのいた方を
ふり返ってみると、私を目で追ってたねこさん3人、同じに首回してこっち見てた。
いやいや、こーやって朝ごはんの後みんなで朝の静かな空気を楽しむ、ってのはい〜ね〜。
だれにもじゃまされないで、となりのおっきな木から聞こえて来る小鳥さんの歌声や秋の
木の葉を風がかさこそゆするような静かな平和、つーか、なんてこと言ってるてーと、ま
たこないだの2人組が入れ代わり来るね〜、まったく、なんの用だ、つーのに。お、なん
か言ってるよーだけど、なんだかわかんねーぞー、つーか、なんでもいーから、はやくあ
っち行きな、って。お、行った行った、だいじょ〜ぶだろーな〜、戻って来ないんだろ〜
な〜、あちゃ、ふり返っちゃったよ〜、やべ〜、ここで甘い顔しちゃうとまた戻って来ち
ゃうから、ここは、きつーい顔してにらんどくか、こんな顔で、どだ。