10/7のねこさん 文は田島薫
シックがと・と・とと
先週木曜の午後、家人と自転車で食料の買い出しに行く途中のねこよこちょう入口角の家。
庭のテラスをのぞくと、ガラス戸よりのはじっこの方にシックらしいのがうずくまってる
のが見えたんで、いつものように何度か手を上げたんだけど、こっちを見てもちっともこ
っちへ来ないもんで、きょうはシックごきげんななめ、ってことでりょうかいして、ペダ
ルを踏んで動いたら、玄関わきのなんかに囲まれたくぼみにもうひとり別のねこさんが丸
くなってる。よく見ると、それがシック本人だった。こっちを見てる。じゃ、テラスのは
きとらだったか。じゃ、って、手を上げてみたけど、やっぱりこっちへ来ないもんで、今
度はしゃがんで待ってみたら、しぶしぶのように、こっちへやって来た。タワシブラシ出
してブラッシングしてやったら、これもしぶしぶのように、ゆっくり体の向き変えて応じ
て、最後に腹も見せたんでそこもブラッシングしてから、あまり納得してない顔のシック
に、じゃ、また、つって別れた。
きょうはちょっとうすら寒い感じもしたんで、あの台の上であに〜のそばくっついてみっ
か、って思ったら、あっち行け、って言われちゃったもんで、しょ〜がないからここ来た
んだよな、でも、ま、ここもけっこ〜居心地い〜ね〜、うとうとしてきちゃったぞ。あり
?あっちであの2人組が台のあに〜に向かって手ふってるぞ、なんだなんだ、ぼくにだけ
ふってたんじゃないんだな、そ〜かそ〜かそ〜ゆ〜やつらだったのか、じゃ、そんなに気
つかってやるこたなかったんだ、きしょー、あり?今度はこっち来たぞ、また、手ふって
やがる、ふんだ、ぼかー行かないね、あり?今度はしゃがんでるぞ、これはドゲザ、って
やつかな?そ〜かそ〜か、あやまってんのか、じゃ、行ってやってもいいけど、ちょっと
だけだぞ。はいはい、こここすんのか、今度はこっちね、はいはい、お腹も、はいはい、
え?おわり?ふ〜ん、帰っちゃうの?もうちょっとゆっくりしてけばい〜のに。